ブックタイトルWith you Vol.35
- ページ
- 7/20
このページは With you Vol.35 の電子ブックに掲載されている7ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは With you Vol.35 の電子ブックに掲載されている7ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
With you Vol.35
なるタイミングで、私が三歳の時に来ました。小中高校まで砂川で、大学は、函館の公立はこだて未来大学に進学し、情報デザインという分野を勉強しました。デザインは見た目重視のところがあるのですが、見た目以前の心のケア、どうすれば気持ちいいか、ストレスにならないか、人がどう思うかということを四年間考えることがメインの大学だったので、そこで根本を学んだのは大きいですね。いつ頃からデザインの道に進みたいと思われたのですか。遠藤小さい時から絵ばかり描いていて、小学五年生の時に、特技を生かすには建築家か画家しか道はない、でも画家では食べていけないだろうから建築家になろうと、二択の中から進路を決めました。ところが、高三の夏、父方の祖父に当たる北巨摩分教会の前会長さんに、「真千子の父方の曾祖父と母方の祖父は、絵を描く人だから、その二つの血を継いでいる真千子は、デザインの道に進んでほしい。きっとお祖父ちゃんたちも喜ぶよ」と言われ、二つ返事で建築家からデザイナーに進路を変更しました。しかし我が家には大学に進む条件があり、北海道内の国公立大学で、奨学金を貰ってならOK。道内でデザインを学べる国公立なんて聞いたことがありません。それが不思議にも、函館にデザインを学べる公立大学ができたのでびっくり。さっそく大学の教授に手紙を書いてアプローチ。推薦があることも教えて頂いて、ここを逃したらデザインは学べないと必死でしたね。合格通知が来た日はみんなで涙しました。前会長さんに「デザインの道に」と言われなかったら、デザイナーにはなっていなかったです。前会長さんの一言で自分の進路を決めるって、親の一声は大きいですね。遠藤前会長さんが喜んでくれるならと、あの時の気持ちは今も変わりません。父も母も信仰の中心に親孝行があると思います。「親々」って誰のことだろうって思っていましたが、自分が今日を生きているおかげの先に、「親」があるのだと感じました。もともと、父は横浜で教師をしていましたが、母と結婚してすぐに、北11