ブックタイトルみちのだい185号
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みちのだい185号
母親講座67げんびょう原病の一つ、全身性エリテマトーデスという病名でした。膠原病とは免疫異常の病気で、体内で同じ細胞同士、片方が悪いと思い込んでやっつけてしまうのです。国の難病に指定されていて、未だに原因も完全な治療法もないのです。また、再発を繰り返し一生持ち続けなければならないという身上を頂きました。お医者さんからは、お腹の赤ちゃんをおろして、しかるべき治療をするようにと再三言われたのですが、夫婦で話し合い、いろいろ心定めをして、親神様にお受け取り頂き、ご守護を頂きたいと願っていました。主人は、私を気遣って励ましてくれるのですが、自分一人が辛くて悲しいと思うだけで、親神様、教祖の思召を考える余裕もなくて、布団を頭から被って、めそめそと泣いてばかりいる毎日でした。そんな時、婦人会前会長中山まさ奥様が、病室に来て下さり、「辛いやろうけど、何からでも喜びや。喜んで通らせてもらうのやで」とお話し下さいました。それに、天理よろづ相談所病院(憩の家)だったので、朝夕の講堂でのおつとめに出させて頂けるようになり、事情部の先生のお話を聞き、お道の本を読ませて頂くうちに、少しずつ自分の心がほぐれていくのが分かりました。主人から、坂本の家は、祖父、父とも四十六歳で出直しており、夫婦、親子の縁が薄いことを聞かされました。そして、結婚してすぐに身上を頂いて、夫婦がいっしょにおいて頂くことが当り前でないということを、結婚当初より自覚するようにと、親神様、教祖の思召だから、たんのうして通らせてもらおうとも言われました。今までの通り方、これからの通り方、いずれ教会長の家内として理の親にならせて頂くことを思案すれば、このままでは放っておけない、身上を通してまでも成人させてやろう、との親神様、教祖の親心がやっと少しずつ分からせて頂けるようになりました。何とかご守護を頂きたいと願っていましたが、授けて頂いた赤ちゃんは五ヵ月で死産となってしまい、それから本格的な治療が始まりました。治療は出ている症状を抑え込むのです。副腎皮質ホルモン(ステロイド)という薬を大量に使うことになりました。この薬は効果もありますが、半面、副作用も多いのです。ですが、おかげさまで薬の効果は目に見えて表れて、放っておけば透析を受けなければならないと言われた腎臓も快復し、ひどい貧血も改善され、見た目にはすぐにでも退院できるほどご守護頂きました。でも強い薬のため体の抵抗力が失われていき、毎週検査をしながら、少しずつ薬の量を減らしていく状態が続いて、安全な量になるまで退院ができませんでした。