ブックタイトルみちのだい185号
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みちのだい185号
49四月十四日の早朝、古町委員部長の勝矢コヅエさん(67歳)は、会長の勝矢幾寛さん(67歳)と共に熊本市内にある古町分教会を出て、長崎県佐世保市にある部内教会の月次祭に出向き、夕刻、大阪にある部内教会へ向けてフェリーに乗っていました。夜、船内のテレビを見ていると「熊本全域に大きな地震」と速報が流れ、びっくりしました。船内からは家族への連絡が取れず、状況がつかめないまま、生きた心地がしなかったと話してくれました。留守を預かる長男の元和さん(38歳)は、後日全壊した教職舎の一階で寝ていた、祖母で前委員部長のフジさん(91歳)と叔母のとねさんを連れ出し、余震が続くため車の中で一晩を過ごしたそうです。翌十五日朝、コヅエさんは元和さんとやっと連絡がとれ、無事だとは聞きましたが、電話だけでは様子が分からないので、なんとか大阪から熊本へ帰る手段を考えましたが、新幹線も飛行機も動いていなかったそうです。今はどうやっても帰る手段がないので、十五日は部内の月次祭に来ているのだから、こんな時こそ一生懸命おつとめを勤めようと、会長さんとコヅエさんは心を定めました。すると、おつとめ後に次男元次さん(37歳)の妻、梨恵さん(38歳)から、一便だけ熊本に向けて出発する飛行機があると電話が入り、コヅエさんだけが搭乗できました。滑走路の状態によっては、着陸できずに引き返すこともあるかもしれないと言われましたが、幸いにも無事に着陸することができました。「鳥肌が立つほど、神様の親心を感じ、教祖のお導きのおかげだと思いました」と、涙を浮かべながら話してくれたコヅエさんは、心定めの大切さを痛感しました。前委員部長の勝矢フジさん会長の勝矢幾寛さん委員部長の勝矢コヅエさん