ブックタイトルみちのだい183号
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みちのだい183号
感謝の託児所生活修養科893期渡邊真瑠美三歳の子供を連れて修養科へやってきたのは九月。右も左も分からず言われるがままに来て、天理での生活に不安を抱えていた私に、安堵の気持ちとやすらぎをもたらしてくれたのは、毎日誰よりも楽しんで託児所へ通っていた娘の笑顔でした。今まで保育所や幼稚園に通ったことのなかった娘にとって、託児所へ通うことは念願であり、先生方やお友達と過ごす時間が本当に楽しかったようです。ところがちょうど一ヵ月が経った頃、それまで笑顔で「いってらっしゃい?」と私のことを送り出してくれていた娘が、朝の別れ際に「お母さんがいい!」と泣き出し、ヤダヤダが多く出るようになってしまいました。私自身も「我」が出始めた頃で、託児所の玄関で娘に大声で怒鳴ってしまったこともあり、親子共に荒れた状態になった時がありました。そんな時も先生方は優しく根気強く対応して下さり、どれほど心が助けられたか…。ただただ感謝の気持ちでいっぱいです。十一月には、九十周年記念式典もあり、親子で出席させて頂きました。九十年の間には、私達のように心を救われた親子がたくさんいたのだろうと思います。これまでの歴史を築いて下さった婦人会の方々、そして先生方の思いがつながって今があり、お蔭様で安心して授業を受けることができました。これからも笑顔あふれる天理託児所の皆様がご活躍されることをお祈りしております。三ヵ月間本当にありがとうございました。53